シロアリの専門家の意見を聞くと・・・
「床下が危ない!」の著者でもありシロアリについては日本で有数のエキスパート神谷さんに当社のシロアリ発生現場に立ち会ってもらいました。
そのシロアリが発生した建物は、築三年です。
まず羽蟻が出たとの連絡をもらい早速訪問してすでに採取してあった羽アリを預かり当社のシロアリ業者に見せたら「ヤマトシロアリ」だとのことです。
なぜ・・・そもそもシロアリ被害にあうはずのない基礎構造だったはず。
それは当社が標準として採用していたSRC基礎といって床下がない基礎です。
床下そのものとシロアリの餌になる木材がないためシロアリの薬剤散布が不要なとてもすばらしい基礎です。
本来床下の木材もなく、シロアリ被害にもあうはずのない建物でなぜシロアリが・・・・・
同じ疑問はお施主さんも。
同じように、私もどうしてなのかまったくわかりません。

そこで、ここは当社がシロアリ処理を依頼している業者に立ち合わせることよりも、すでに読んでいた「シロアリが危ない!」の著者の神谷さんに立ち会ってもらう事を考え連絡をとることにしました。
するとありがたいことに、忙しい時間を割いてわざわざ川越まで来てくれるといいます。
専門知識と現場経験の豊富な神谷さんなら・・・早速現場を見てもらいました。
お施主さんも、インターネットや本で調べてすでに神谷さんの存在は知っていて「神谷先生に見てもらえるナラ安心・・・」と思ったようです。
現場の状況ですが、シロアリの被害は玄関の「上がり框」部分からリビングの壁、内部の廊下まで結構広範囲に及んでいたのです。
シロアリは進入口として1ヵ所を突破すれば、住む人の知らないうちにどこまでも広がっていきます。
そこでまず、シロアリの処理を神谷さんにしていただき、その後で被害にあった部分の交換と内装の仕上げのやり直しをすることになりました。
シロアリの侵入場所として一番多いのは解体現場でも多かった「玄関」でした。
なぜ、湿気などない玄関で・・・・
そのときに神谷さんから教わったのは、シロアリは暖かい場所を好むため玄関の土間コンクリートや日当たりの良いリビングの前のテラスコンクリートの下はシロアリにとって一番居心地の良い場所だということです。
一般的にこれらの土間コンクリートは「基礎」とは別に打ち込みをするため基礎の立ち上がり部分とコンクリートの間には隙間が出来るものです。
コンクリートの下を進んだシロアリはこの隙間から基礎を上って「上がり框」にたどり着き、そこから被害が拡大するのだといいます。
まさしく、今回の被害はそのままだったわけです。
神谷さんはこうもいいました。
私たちはシロアリが生息している土地の中に家を建てているのだという前提で考える必要があるのです。
お寺や神社、昔の建物の床下のようにいつでも人が潜れる空間があれば、シロアリの被害を
発見することも容易で、対処もできます。
本来はこのように建物の床下を開放して小動物や微生物、シロアリとの干渉空間として考えることが必要なのでは・・・
そのことによってもたらされる多少の暑さや寒さは我慢することが出来ないのでしょうか・・・
・・・・・シロアリとの問題を考えるだけならそれが一番かもしれないが、住宅を造る立場としては建築基準法の問題や構造的な問題、そして「省エネで暖かい家・涼しい家」を造るためにはそれはチョット無理かもしれない。
ただ、今回と同じような家造りは全面的に見直す必要があると確信できました。
ちょうど「二百年住宅」が話題になりだしたときで、そのことも含めて検討を始めたのです・






