高断熱・高気密の健康住宅が病気を作る 2010年3月12日
高断熱・高気密の健康住宅が病気を作る
始めに
カビが大量の有害な揮発性有機化合物(VOC)を出している
室内に発生するカビが増殖するとき、化学反応を起こし揮発性有機化合物(VOC)を国の定めた基準の70倍も放出することが、あらゆる研究機関において証明され、このカビを抑えない限りシックハウス症候群は解決できないとわかってきたのです。
私は、初めはカビがVOCを出していると聞いたときには「本当かな?」と思っていましたが、カビの胞子が高濃度のVOCガスを出す様子がNHKテレビの特集番組で放映されたのを見て「本当だ、これはなんとかしないと・・」今まで取り組んできた家造りだけでは、本物の健康住宅は出来ないと思い家造り全体を見直すことにしました。
(このことはイギリスの権威ある科学雑誌「ネイチャー」などに研究成果として発表されているそうです)
一日の大半を過ごす住まいの中でシックハウス問題が発生し、その原因として建築材料や塗料・接着剤などから発生する揮発性有機化合物が1990年代後半から注目され、今は安全といわれる基準値も定められこれらを使った家が多く建築されています。
しかし、シックハウス問題で人体への影響を考えて使用量を制限したVOCのなかにはホルムアルデヒドのように防腐・防カビ効果のある物質が含まれていたため、その低減化は細菌やカビの増加という新たな問題を生じさせたのです。
さらに、それらが生成する微生物由来の揮発性有機化学物質(MVOC)によっても
シックハウス症候群が発生することがわかってきたのです。
カビは繁殖してくれば肉眼でも見えるので「ああ、カビだ」とわかりますが、
少しだと目には見えません、見えなければ「ない」と思ってしまいます。
しかし、目に見えなくても、有毒ガスを出して部屋の空気を汚染させているのです。それだけではなく、カビはダニの格好のエサになります。
だから、カビの多い環境はダニをも繁殖させてしまい、このダニの糞や死骸は
アレルギーの素(アレルゲン)になります。
いま高断熱・高気密住宅の室内は、計画換気などで清潔になっていると思っていても、カビやダニが大量発生する温床となっているのです。
そしてカビの出すVOCが新たなシックハウスの要因になっているのです。
それは建材等の化学物質規制と計画換気の設置が義務付けられて、室内空気質が問題になった頃と比べて飛躍的に良くなったため、今ではこのシックハウス問題は解決し「健康住宅」は今では当たり前の家造りと思われています。
こうして「シックハウス」はなくなったはずなのに、ますますシックハウス症状で苦しんでいる人が増えています。
「安全で健康な家に住んでいるはずなのになぜ?」
これこそ今、住宅が抱える盲点・問題点なのです。
考えてもみてください。
隙間だらけの家で、生活用品などに化学物質がすくなかった時代にもかかわらず、新建材による揮発性化学物質が大きな社会問題となったのがシックハウス問題でした。
いまでは安全といわれている建材を使い、計画換気で空気が入れ替る「健康住宅」はどの建築会社や工務店でも当たり前に造っています。
しかし、その健康住宅に住んで家族が原因不明の病気になったら、どうでしょうか。
あなたは「これは住まいが原因ではないだろうか」と考えるでしょうか。
まず考えないでしょう。
なぜなら我が家は安全とされる建材を使って建てた高断熱・高気密の「快適な健康住宅」のはずだからです。
ところが、生活には健康を脅かすリスクが実は潜んでいるのです。
あらためて家の中を改めて見回すと、私たちの身のまわりは、合成化学物質を含むプラスチック、ドライクリーニングの衣類、生活用品、家庭用合成洗剤、化粧品などの日用品が溢れています。
寝具や合板などを使って作られた机やタンスには、接着剤が大量に使われています。
家具などは揮発性有機化合物などの規制がなく接着剤の固まりといってもいいのです。
それが密閉された子供部屋の中に、一つでもあれば有毒ガスを室内に発散し続けることになってしまいます。
その合成化学物質は、そもそも化学的に分子構造を組み替えて合成したもので、自然界にない物質です。
この有害な化学物質を全て「計画換気で除去」できると考えているとしたら、そこに住む家族が病気になってもなにも不思議ではありません。
計画換気があっても安全とはいえないにもかかわらず、寒いからといって計画換気を止めてしまう人もいます。
こうした揮発性の化学物質はアトピーやアレルギーの原因になるほか、ガンや成人病を誘発し、さらにうつ病や精神障害にも似た症状を引き起こすといいます。
シックハウスが問題となった当時よりもむしろ「高断熱・高気密化」した今の住まいは、その意味では何倍も危険な状態だといっても過言ではないのです。
また最近問題となってきたのが「電磁波過敏症」です。
生活の変化、特に最近顕著なのが家庭内で使われる便利な電化製品の氾濫です。
インターネットの配線をはじめ家庭内に張り巡らされている電線は増加するばかりです。
家一軒に約1000メートルも使うといわれている電気配線は、そこから出ている見えない有害な電磁波によって家全体を包んでいるのです。
まさに私たちは「電磁波の鳥カゴ」のなかで生活しているのです。
この影響はすでに「電磁波過敏症」という新たな病気を生み出しています。
住まいの中には、これ以外にも目には見えないけれど間違いなく危険が潜んでいます。
シックハウス「病気になる家」は論外ですが、自然素材を使った「健康住宅」も生活シーンまで視野に入れると「不健康住宅」になっています。
健康に害のある要素を家そのものが解決して初めて「普通の家・病気にならない家」となるだけなのです。
その家に住んでいるから家族が健康でいられてこそ「健康になる家」といえるのではありませんか。
家族の中にアトピーや小児喘息を抱えて日々悩み苦しむ家庭が多くなっています。
あなたはご存知ですか、
「住まいは第二の胎内環境」であり家の内装仕上げは「第三の皮膚」と呼ばれていることを。
その大切な住まい造りを、考えるときあなたには是非
「それは健康にいいか、それとも・・・」という基準で見て欲しいのです。
私はたった一人でも、家族の中から病で苦しむ人がでたとき家族全員の生活がいつもの昨日と今日は一挙に激変してしまう姿をたくさん見てきました。
「人は家を造り」「家は環境を作り」「環境が人を創る」
新築するときならまだ、対策が打てるかも、いや、ことによると今抱えている家族の健康問題、アトピー喘息などの症状が改善される可能性まであると知ったら、さあ・・・あなたはどうしますか?







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